職業の項で説明したように、このゲームは職業制ではなく、技能選択制のゲームです。
以下で取得方法と、それぞれの技能を見て行きます。
また、ここで挙げられているものは、【一般技能】と呼ばれているもので、別項の【個性技能】とは違うものですので、注意してください。
■取得方法
・キャラクター作成時
【下位技能】から2つを取得します。必ず2つ取得してください。
・レベル3になった時
【下位技能】から1つを取得します。必ず取得してください。
・レベル5になった時
【上位技能】から1つを取得します。必ず取得してください。
一度取得した技能を削除したり、交換したり、多めに取得したりは基本的に出来ません。
■下位技能
【短剣】
<短剣>で攻撃する際の命中判定で自分の技に+2します。
【長剣】
<片手剣><両手剣><片手半剣>で攻撃する際の命中判定で自分の技に+2します。
【長柄】
<片手槍><両手槍><斧槍><騎乗槍>で攻撃する際の命中判定で自分の技に+1します。
【斧】
<片手斧><両手斧><斧槍>で攻撃する際の命中判定で自分の技に+1します。
【弓】
<弓>で攻撃する際、普段は1ターンかかる【弦引き】が0ターンとなります。
【機械弓】
<機械弓>で攻撃する際、普段は2ターンかかる【装填】が1ターンとなります。
【二刀流】
片手装備の武器を両手に1つずつ持って攻撃できます。
ただし、二刀流における力要求値は2つの武器を合わせたものとなりますので注意してください。
命中判定は一度です。
利き手では無い方に持つ武器は、ダメージ-50%/難易度-2、として扱います。小数点は切り捨てです。
計算式は
技能値=技-2+技能補正
ダメージ=[利き手の武器のダメージ]+[利き手では無いほうのダメージ]÷2
となります。
【盾装備】
利き手では無いほうに何も装備していない時、空いているその手に<盾>を装備できます。
この技能が無ければ<盾>は装備できません。
このゲームにおいては回避率はありませんが、<盾>が<鎧>並みのHP補正を持っているため、かなりの有用さを誇ります。
[両手持ち武器]を使うのか、【二刀流】を取得するのか、【盾装備】を取得するのか、よく考えて決めましょう。
【下位古代語魔法】
古代純血種が作り上げた技術で、魔力を呪文で練り上げ、魔法という形にする技術です。
魔力を阻害してしまうため、金属鎧装備中は使用できません。
ドワーフとホビットは魔法素養的に取得不可となります。
【加護】
信仰する神に祈ることで、その恩恵を受けられます。
厳密には『魔法』ではありません。『祈り(とその結果)』といえます。
信仰している神を明らかにしなければなりません。
エルフとホビットは信仰を持たないため取得不可となります。
【下位精霊召喚】
精霊界と交信し、精霊に助力を請う技術です。交信に魔力を使用するため、『魔法』の一種といえます。
そのため、魔力を阻害する金属鎧装備中は使用不可です。
ドワーフとホビットは魔法素養的に取得不可となります。
【対象倍加】
使用を宣言することで、消費MPを2倍消費し対象:単体の魔法と祈りを対象:二体とすることが出来ます。
【体術】
気配を消したり忍び足を行うような身のこなしを要求される判定において自分の速に+2します。
【暗殺技術】における背後を取る場合にも適用されます。
【盗賊技術】
開錠やトラップ解除における手先の行動の判定において自分の技に+2します。
但し、判定には[シーブズキット]が必要です。
【トラップ設置】
<罠>や自然にあるモノを使ってトラップを設置します。設置自体はこの技能があれば100%成功します。
逆に、この技能を持たないPCであれば、技-4での判定が必要となります。この判定に失敗した場合、設置自体に失敗したり、偽装が不十分で誰が見てもバレバレのトラップが出来上がります。
自然物を使用する場合、内容や規模、効果、設置に掛かる時間などは、GMと掛け合って下さい。
【暗殺技術】
相手の背後に気づかれずに立てれば、50%の確率で即死させられます。
背後を取るのは速判定で行います。
その際の出目が奇数ならば即死成功、偶数なら対象に回避された、となります。
背後を取る判定に失敗した場合は、対象からの近接攻撃を受けます。
強力ですが、敵味方入り乱れる通常戦闘では使用を宣言出来ません。
姿が消えていれば敵後列の更に後から使用できるかも知れませんが。
また、対象のサイズが人間と大差ない体格と急所でなければなりません。
【投擲】
【投擲可】と表記されている武器を投げることが出来ます。後列でも宣言可能です。
この技能が無いと投げられません。
また、<投擲専用武器>と[【投擲可】の表記の入っている武器]を使用する際に自分の技に+2します。
【乗馬】
<馬>に普通に乗ることが出来ます。
この技能が無い場合、馬を走らせたり、急停止させたりすると、100%落馬してしまいます。
また、この技能を持っていても、まともな戦闘は不可能であり、騎乗における戦闘では全ての行動にペナルティとして、判定時の能力値全てに-2されます。
ドワーフはその体型から取得出来ません。
【騎乗戦闘】
乗馬が[軍馬]であれば、騎乗したまま通常通りの戦闘が可能になります。
騎乗による戦闘のペナルティを受けなくなります。
普通はコチラを取得することになるでしょう。【乗馬】はほぼ、ホビット専用の技能と言えます。
ドワーフとホビットはその体型により、取得出来ません。
【応急処置】
安全な場所とタイミングで、[医療キット]を使って、簡単な怪我の治療が出来ます。
最大値を越えない範囲で、HP+100します。
また、死亡者に【応急処置】を行うことで、『蘇生判定』にチャレンジ出来ます。
戦闘中などには、宣言できないので注意してください。
■上位技能
【クリティカル】
取得には【短剣】が必要です。急所をピンポイントで狙い打つ技術です。
<短剣>での攻撃命中時、ダメージを2倍します。常時発動なので宣言の必要はありません。
<短剣>での投擲行為においても適用されます。
【強撃】
取得には【長剣】【長柄】【斧】のうち最低1つが必要です。
<片手剣><片手半剣(片手持ち時)><片手槍><片手斧>での攻撃命中時、ダメージを1.5倍します。
常時発動なので宣言の必要はありません。ただし、投擲行為においては適用されません。
【なぎ払い】
取得には【長剣】【長柄】【斧】のうち最低1つが必要です。
<片手半剣(両手持ち時)><両手剣><両手槍><両手斧><斧槍>装備時、宣言し、命中判定に成功することで敵前列の最大3人までに通常ダメージの0.5倍を与えられます。小数点は切り捨てです。
投擲行為においては適用されません。
【狙撃】
取得には【弓】【機械弓】のうち最低1つが必要です。
<弓><機械弓>装備時、対象に見つかっていない場所や距離を確保出来れば、使用を宣言することで通常の2倍のダメージを必中させます。
命中判定の必要はありませんが、通常戦闘時は宣言できません。
【上位古代語魔法】
取得には【下位攻撃魔法】が必要です。上位の古代語魔法が使えるようになります。
制限においては【下位古代語魔法】に準じます。
【奇跡】
取得には【加護】が必要です。【加護】よりも大きな恩恵を受けられます。
制限においては【加護】に準じます。
【上位精霊召喚】
取得には【下位精霊召喚】が必要です。上位精霊と交信できるようになります。
制限においては【下位精霊召喚】に準じます。
【危険察知】
取得には【盗賊技術】もしくは【暗殺技術】が必要となります。
【盗賊技術】、【暗殺技術】での判定に失敗した際、その後に起こる危険を回避するチャンスが与えられます。
その際の判定は、速-4で行ってください。
また、気付かずに<罠>にかかってしまった場合や奇襲を受けた際も、同様の判定をしてください。
GMの「キミは罠にかかった」「奇襲を受けた」という宣言後、この技能を使用出来ます。
【チャージ】
取得には【騎乗攻撃】と【長柄】の両方が必要となります。
<騎乗槍>装備時、騎乗しているのが[軍馬]であれば、この技能を宣言することで<騎乗槍>を構えて対象に突撃することができます。
通常と同じ命中判定を行い命中した場合、通常の4倍のダメージを対象に与えることが出来ます。
【治療】
取得には【応急処置】が必要となります。
安全な場所とタイミングで、[医療キット]を使って、大きな怪我の治療が出来ます。
最大値を越えない範囲で、HP+200します。
また、死亡者に【治療】を行うことで、『蘇生判定』にチャレンジ出来ます。
戦闘中などには、宣言できないので注意してください。